すずめの戸締りを観てきたのであーだこーだ言ってる
すずめちゃんが特に縁がないはずの学校や遊園地の声を聴きながら戸締りをするシーンを見ながら。
「土地とか建物とかを見て、その在りし日の光景を想像したり、現実の自分と重ねて疑似体験のようになる」って、幼いころからちょいちょい覚えのある不思議なあの感覚って他の人もあるねんな~って、
伝えるのが難しい感覚を理解しあえたような気がして、妙なうれしさを感じたりした。
君の名は一族の映画ってどれも結構好きなんだけれど、今回の戸締りはその中でもかなり好きなほうかもしれない。
配ってくれてたパンフ(新海誠本ってネーミングはキショいと思う)がネタバレ抑えつつ鑑賞の手助けになる、ほど良い塩梅でより楽しめたってのもあると思うけれども。
すずめちゃんが戸を閉めることが、「終わる」や「封印する」ことを意味するだけでなく、始まりとか一皮むけて強くなるみたいな前向きなニュアンスを持っているのがいいな~と思う。
「過去を想う気持ちが封印の強さになる」みたいなことをイケメンの人が言ってたけど、ここはあまり共感できなかった。これから年を取っていく中で理解する日が来るのだろうか。
俺もトイレや浴室のドアを開けっぱなしにしないで生活にメリハリをつけて鬱病を防止しようと思う。
あとは、劇中にいつものRADじゃなくて昭和ソングがいっぱい出てきたやつ。
あれも昔を懐かしみながらも区切りをつけて前に進もうみたいな思いが感じられてよかった。
風立ちぬの「創造的人生の寿命は10年だ」もそうだけど、こういういい感じの作者の自己投影が感じられるやつは結構好きっぽい。
以上。
トイレとトースターの扉は一人暮らしでも閉めたほうがいいぞ。